虹の松原 日本一美しい松原

虹の松原
鏡山の展望台から見た虹の松原。淘岸線から弓なりに弧を搨く美しい松原の様 子がよくわかります。

唐津湾のゆるやかな弧状の海岸線に沿い、幅400~700m、長さ約4.5kmにわたり続く虹の松原。鏡山の展望台からは壮大な松原の景観が眺められます。

虹の松原は、約400年前に寺沢志摩守広高が、潮風や飛砂を防ぐために植林したもの。昔は「御松原」や、その長さから「二里の松原」と呼ばれていましたが、弓なりに弧を描く松原を虹にたとえ、「虹の松原」というようになりました。

日本一美しい松原

虹の松原(230ha)は、三保の松原(静岡県・34ha)、気比の松原(福井県・32ha)と並び三大松原といわれていますが、その中でもっとも美しく、強い潮風と闘っているのが虹の松原です。

樹幹や枝を大きく曲げくねらせたクロマツの姿は独特で、風雪に耐え抜く強い生命力を感じます。

1955年には、国内の松原で唯一の特別名勝に指定され、白い砂と青い松が彩る美しい風景から、「白砂青松の虹の松原」と称されました。

虹の松原の七不思議

虹の松原のクロマツ
樹幹や枝を大きく曲げくねらせた虹の松原のクロマツ

唐津では、この松原をめぐり、七不思議が伝えられています。

  1. 豊臣秀吉が名護屋城に赴くとき松原を辿り、セミがあまりに鳴くので「騒々しい」と一喝して以来、セミの声が絶えた。
  2. 松原からの景観を楽しむ秀吉が、松が高くて邪魔なので「頭が高い」とにらみを効かせて以来、高くならない「にらみ松」が生まれた。
  3. 秀吉軍が槍を立てかけたという「槍掛松」がある。
  4. 百万本ある松はすべてクロマツである。
  5. 海岸近くにもかかわらず、松原内の井戸は塩分を含まない真水が湧いている。
  6. 高島の右端と神巫島の左端を結ぶ延長線が松原の中心点。
  7. 諏訪神社(浜玉町浜崎)に祀られている諏訪姫のご利益で松原に蛇はいない。

七不思議の意味を考えながら虹の松原を散歩するのもひとつの楽しみです。虹の松原は、防風、潮害防備保安林としてだけでなく、空気をきれいにし、騒音を防いで生活環境を守る保健保安林としても重要な役割を果たしてきました。

最近は豊かな自然を生かし、レクリエーションや森林浴などを楽しめる場としての活用も盛んに行われています。4、50年ほど前までは、虹の松原では松葉かきが行われ、家庭の燃料として使用されていました。そのころは白砂青松の松原が維持されていました。

しかし最近は広葉樹の侵入や草本類の繁茂によって特別名勝としての景観の低下が危惧されています。

そこで2007年ごろから、国、佐賀県、唐津市などの行政機関と住民との話し合いのもとで虹の松原の保全・再生方針が策定され、現在は白砂青松の虹の松原を再生するためのさまざまな取り組みが行われています。

松原内には、東西に通る国道202号のほかに、鏡山等に向かう道も通っています。松原の中をゆったりとドライブを楽しめるのも、虹の松原ならではのことです。

虹の松原と種田山頭火

種田山頭火 虹ノ松原
種田山頭火も訪れた唐津の虹の松原

虹の松原には種田山頭火の「松に腰かけて松を観る」と刻んだ句碑があります。彼は漂泊の俳人と言われ、旅と酒を愛した人で、昭和の初めに虹の松原を訪れたときに詠んだ句です。

「虹の松原はさすがに美しいとおもっだ。私は笠をぬいで、鉄鉢をしまって、あちこち歩きまわった」と日記にしるしています。虹の松原は日の道百選の一つで虹の松原石碑が建っています。鏡山から松浦湾が一望できます。

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唐津 虹の松原 地図